岡山市 IDC アイデンタルクリニック

歯周病の治療

歯を失う原因の第1位は歯周病です。ですから、歯周病の治療や予防はとても大切です。 まず実際の「治療例」を見た後、「歯周病」について詳しく解説していきます。

歯周病を治療した例1

ブラッシング指導歯石除去により歯周病を改善しました。歯周病治療はこのような「ブラッシング指導」や「歯石除去」などの「基本的な治療」でシンプルに治るケースが約7割くらいと、大半を占めます。 歯周病を治療した例1

歯周病を治療した例2

この方は、中等度から重度の歯周病がありました。ブラッシング指導、歯石除去、などの「歯周病治療」だけでなく「インプラント治療」「咬み合わせの治療」「セラミックによる審美歯科」などの「総合的な歯科治療」を受けられました。 歯周病を治療した例2
歯周病を治療した例2

歯周病を治療した例3

この方も通常の「歯周病治療」に加え、「インプラント治療」や「セラミックによる審美歯科」などを受けられました。 歯周病を治療した例3
歯周病を治療した例3

歯周病を治療した例4

 この方は重度の歯周病の方です。本来ならば通常の歯周病治療に加え、インプラント治療や咬み合わせの治療、矯正治療なども行った方が良いのですが、患者さんの都合もあり、「ブラッシング指導」と「歯石除去」といった、通常の歯周病の治療とブリッジによる連結だけを行いました。 歯周病を治療した例4

 

I DENTAL CLINICの歯周病検査

I DENTAL CLINICでは、歯周病の検査として、「歯周精密検査」を採用しています。さらには、「デンタル14枚法」による「歯を支える骨」の精密検査、「根分岐部病変」の検査などにより、あなたの歯周病を見逃しません。

IDCの歯周病検査

 

さて、ここまで歯周病の治療例を見てきましたが、ここからは「歯周病の基礎知識」についてよくある質問にお答えしていきたいと思います。

「歯周病」ってなに?

「歯周病」は「歯の周りの病気」と書きますよね?歯周病は「歯の周りの組織」がやられる病気だと言えます。 「むし歯」は歯そのものがやられる病気ですが、「歯周病」は歯の周りの組織がやられてしまうのです。 それでは「歯の周りの組織」とは何でしょう?

真っ先に浮かぶのが「歯ぐき(歯肉)」ですよね。 「歯ぐき(歯肉)」も歯の周りの組織です。ただ、実は「歯の周りの組織」は他にもあるのです。←図を見てみましょう。 歯は、お口の中を見ると歯の「頭」の部分しか見えませんが、実際にはこの図のように歯には「根っこ」があります。 そして歯の根っこは「歯槽骨(しそうこつ)」という、「歯を支える骨」によって支えられているのです。 歯は、「歯を支える骨」によってしっかりと支えられているのです。ですからかたいものでもしっかりと食べられるのですね。「歯の周りの組織」というのは、主に、「歯ぐき」とこの「歯を支える骨」の2つのことを言います。 「歯周病」というのは「歯の周りの組織の病気」ですから、「歯周病」は「歯ぐき」と「歯を支える骨」の病気だと言えます。

ここで「歯ぐきの病気はわかるけれど、骨の病気ってどういうこと?骨がどうなるの?」という疑問がわいてきますよね。 ちょっと実感がわきにくいかもしれないのですが、「歯周病」になると「歯を支える骨」が溶けてしまうのです。

下図を見てみましょう。@〜Dの順に「歯周病」が進行していっているのですが、歯周病が進行するのに従い、「歯を支える骨」が溶けていっているのがわかります。

健康な状態では歯の根っこは「歯を支える骨」に覆われていますが、歯周病になると「歯を支える骨」が溶けて、歯の根っこが露出していますよね。 歯周病が怖いのは、「歯ぐきが腫れる」ことよりむしろ、この「骨が溶ける」ことです。骨が溶けると、歯の支えがなくなるわけですから、歯がぐらぐらしてきてしまい、最後には歯が抜けてしまうのです。

歯周病の症状は?

「歯周病」というのは「自覚症状」が少ない病気です。

たとえば風邪をひいたとき、自分が風邪をひいたことに気づきますよね? それはなぜでしょう?

風邪をひくと熱が出たり、鼻水が出たり、せきが出たりするからですよね。 例えば、風邪ではそういった「熱が出る」「鼻水が出る」「せきが出る」などの、自分で「あ、風邪をひいたな。」とわかる症状のことを「自覚症状」と言います。 歯周病ではこの「自覚症状」が出ることが少ないのです。

そのため歯周病は「自分で病気に気づきにくい」という特徴があります。 実際に、40歳以上では約70〜80%もの人が、歯周病になっていると言われていますが、実際「自分が歯周病だ」と気づいている人はとても少ないのです。

ただし、「歯周病は自覚症状が少ない」といっても、実際には症状がまったくないわけではありません。 次のような症状が思い当たる人は要注意です。

歯周病の症状
  • 「歯ぐきが赤く腫れている」
  • 「歯を磨いたり、硬いものを食べると歯ぐきから血が出る」
  • 「口の中にネバネバ感がある」
  • 「口臭がある」
  • 「疲れやストレスがたまると歯ぐきが痛くなることがある」
  • 「歯ぐきから膿(うみ)が出たことがある」
  • 「歯と歯の間のすき間があいてきた」
  • 「歯がぐらぐらする、硬いものが噛みにくい」

また、これらの症状がない人でも、一度歯科医院で歯周病の検査を受けてみることをお勧めします。

歯周病の原因は?

歯周病は「歯周病菌」と呼ばれる細菌によって起こる「感染症」です。 すなわち、歯周病の原因は「歯周病菌」という細菌です。 歯周病菌が少しでもお口の中にいれば歯周病になる、というわけではなくお口の中が「歯周病菌の住みやすい環境」であったり、「歯周病に対しての体の抵抗が弱かったり」といった、いろいろな条件が重なりあって歯周病になると言われています。

歯周病菌はお口の中の「歯周ポケット」とよばれる、「歯と歯ぐきの境目にある溝」の中に住んでいます。 「歯周ポケット」の中は歯ブラシが届かないため、歯周病菌がはびこっています。ですから、この歯周病菌を追い出し、「歯周ポケット」をなくすことが、歯周病治療の目的となります。

歯石って何?

「歯石(しせき)」というのは、お口の中の「歯垢(プラーク)」などが、石のようにカチカチに固まったものです。

この「歯石」は、表面がザラザラしていて、中は空洞だらけになっています。そのため歯周病菌にとってこの「歯石」は格好のすみかとなっています。 ですから「歯石」自体は悪者ではありませんが、「歯周病菌」という悪者のすみかとなっているため、この「歯石」を取り除かなければ、歯周病は治らないのです。 ちなみに、歯石には「白い歯石(歯肉縁上歯石)」と「黒い歯石(歯肉縁下歯石)」があります。

この「歯石」はカチカチに固まっているため、通常の歯磨きでは取れません。歯科医院での専用器具を用いたお掃除が必要です。

他に歯周病の原因になるものは?

他にも、「歯列不正(歯並びが悪いこと)」や、「補綴物(ほてつぶつ:かぶせもののこと)の合いが悪い」なども歯周病菌が住みつきやすくなるため、歯周病になりやすくなる原因です。 さらに「喫煙」と「糖尿病」も歯周病になりやすくなる原因となります。 「喫煙」に関しては、喫煙習慣のある人はない人に比べて、約4倍歯周病になりやすいということが分かっています。

歯周病がほかの病気を引き起こすことはあるのですか?(全身の病気と歯周病)

あります。

最近、歯周病と全身疾患(全身の病気)との関係が明らかになってきました。 つまり、「歯周病」は「歯を支える骨を溶かすことにより、歯をだめにする」という「お口の中の問題」に限らず、「全身の病気」も引き起こすことが分かってきたのです。 ここでは、「歯周病が引き起こす全身の病気」について、すでに証明されているものをご紹介します。

歯周病が引き起こす全身疾患

  • 心臓病(感染性心内膜炎)
    「歯周病菌」が血管を通って、心臓の「心内膜(しんないまく)」というところに感染することによって起こると言われています。
  • 糖尿病
    「糖尿病」では血糖の高い状態が続きます。すると体の「免疫」が弱まり、体が「歯 周病菌」にやられやすくなってしまい「歯周病」になると言われています。 さらに最近では、「歯周病」になると「糖尿病」の状態が悪化する、という逆の関 係も明らかになってきました。
  • 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
    つばや、たべものなどを飲み込むと、通常は食道を通って、胃の方へ流れていくの  に対して、つばなどが誤って「気管」の方へ行ってしまうことを「誤嚥(ごえん)」といいます。健康な方でもたまにこれによって、ゴホゴホとむせて、くるしい思いをしたことがありますよね。
    健康な方なら「苦しい思い」をするだけで済むのですが、ご高齢の方や、病気などで「反射」が弱ると、「気管」や「肺」にまでつばなどの中にいる「歯周病菌」などの雑菌が入り込んでしまうことがあるのです。
    肺にまで入り込んだお口の中の「歯周病菌」などの雑菌は「肺炎(肺の炎症)」を起こしてしまいます。
    お口の中でも「歯ぐき」に炎症を引き起こす、「歯周病菌」は肺に行くと「肺」に炎症を引き起こしてしまうわけです。
    ご高齢の方には、この「誤嚥性肺炎」で亡くなられる方も多く、怖い病気です。
  • 低体重児早産
    妊婦の方に歯周病があると体の中に出てくる物質が、血管を通って胎盤に入り、早産を引き起こすことがあります。

これらの病気のほかにも「バージャー病」という血管の病気や、「骨粗鬆症」という骨の密度が低くなる(骨がスカスカになる)病気などと歯周病の関連も言われ出しています。

ただし、「歯周病」があると上に挙げたような病気に「必ずなる」というわけではなく、あくまでも「なる可能性が高くなる」ということです。
いずれにしても、歯周病を「治療、予防」することは、「体全体の健康」にもつながるわけですね。

歯周病の検査は?

歯周病は歯ぐきの病気だと思われがちですが、一番厄介なのは「歯を支える骨」が溶けることです。ですから、歯周病の検査には「歯ぐきの検査」と「骨の検査(レントゲン検査)」があります。

「歯ぐきの検査」

  • プロービング
    「歯周ポケット」の深さを測ります。この数値が大きいと、「歯を支える骨」が溶けて いたり、「歯周病菌」が住みついている可能性が高くなります。
  • 歯肉退縮 骨が溶けたり、過度のブラッシングで歯ぐきが痩せていないかチェックします
  • 歯の動揺度
    「歯を支える骨」が溶けたり、過度の「咬み合わせの力」がかかると歯の揺れが大きくなりますので、それをチェックします。
  • 根分岐部病変(こんぶんきぶびょうへん)
    奥歯の歯根の間の骨が無くなっていないかチェックします。
IDCの歯周病検査

「歯を支える骨の検査」

  • パノラマレントゲン
    お口の中の全体的な骨の状況を調べることができます。
  • デンタルレントゲン
    個々の歯の骨の詳しい状態を調べることができます。

歯周病の治療は?

歯周病の治療の基本は「歯周ポケットの中」や「歯の表面」にこびりついた「プラーク」 や「歯石」を徹底的に除去することです。 治療法としては、次の2つがメインになります。

歯周病の基本的な治療法

歯科衛生士による、専用器具を用いた「歯石」や「プラーク」の除去

これをスケーリング・ルートプレーニング(略してSRP)といいます。 「SRP」では「キュレットスケーラー」という器具や、「超音波スケーラー」という機械などを用いて、専門的なお掃除をしていきます。

患者さんご自身によるセルフケア

歯ブラシによる「ブラッシング」がメインになります。その他、必要に応じて「歯間ブラシ」や「フロス」を用います。

正しいブラッシングの仕方は、お口の中の状態によって異なるので、歯科衛生士から、
患者さんごとに合った「オーダーメイドのブラッシング法」を受けて頂き、その方法を実践していただきます。 (ブラッシング法などを詳しく知りたい方は「歯の健康」をごらんください。)

「専門的歯石除去」+「ブラッシング」で歯周病を治療した例

  1. 治療前。歯ぐきの炎症がかなり強く見られます。
  2. ブラッシング指導後。かなり炎症は改善しました。
  3. SRP(歯石除去)後。健康な状態に戻りました。

これらの「専門的お掃除」+「セルフケア」の「基本的な歯周病治療」で7割くらいの歯周病は治ります。 「基本的な歯周病治療」を行っても治癒しない「進行した歯周病」に対しては、「歯周外科処置」という歯ぐきの小手術を行うこともあります。

歯周再生療法って??

歯周病は「歯を支える骨」が溶けて無くなってしまう病気です。 今まではこの「無くなった骨」を元に戻す方法はありませんでした。 しかし近年、「歯周再生療法」という方法によって、症例によっては失った骨を元に戻すことがある程度できるようになってきました。

この「歯周再生療法」には「メンブレン」とよばれる特殊な膜を使用する「GTR法」という方法と、「エムドゲイン」という特殊なゲルを使用する「エムドゲイン法」という主に2種類の方法があります。

これらの方法は、部分的な骨の欠損にのみ効果があり、歯の周りの骨が360度全て無くなっているときには効果がありません。 「歯周再生療法」は「どんなケースにでも使えるわけではない」、「外科的な処置が必要」、「保険が利かない」などの短所もありますが、「失った骨を再生できる」という画期的な方法なのは間違いありません。

再生療法で治療した例

  1. 術前。歯と歯の間に「歯周ポケット」があり、その部分の骨が溶けています。
  2. 術前のレントゲン。歯と歯の間の骨が無くなっているのがわかります。
  3. 術直後。「GTR法」と「エムドゲイン法」を併用しました。
  4. 術後レントゲン。歯と歯の間の骨が再生しています。
  5. 術後(セラミック修復後)。きれいに治りました。
  • エムドゲイン法 \80,000+消費税 (2〜3歯まで)
  • GTR法 \80,000+消費税 (1歯)

歯周病は治療したあと再発しないの?

歯周病治療はダイエットに似ています。ダイエットも「リバウンド」が多く見られますよね。歯周病も治ったあとも、気を抜くと「再発」という名の「リバウンド」が待っています。

一度、歯周病に感染すると、お口の中の歯周病菌をまったくのゼロにすることは不可能です。歯周病の治療によって歯石がなくなり、歯周ポケットが浅くなっても、残った歯周病菌は復活のチャンスを狙っています。

歯周病菌に復活のチャンスを与えないために、歯周病の治療後には「定期検診」で定期的に専門家のお掃除を受け、セルフケアもしっかりと行うことが必要です。 つまり、「治療」のあとには「予防」が必要になってくるわけですね。みなさんも私たちと一緒にがんばって歯周病を「治療」、「予防」しましょう!!

歯周病治療を受けられた患者様の声

50代男性 N.Mさん

「歯周病で歯がぐらぐらになっていたのは気づいてましたが、ずっと放っていました。歯が抜けていよいよ通うことにしましたが正直総入れ歯になるのでは・・・とあきらめていました。しかし、先生にしっかりと治療していただき、しっかり噛めるようになり、見た目もすごくきれいになりました。口臭も無くなったのが自分でもよくわかります。こんなことならもっと早く来ておけばと後悔しております。本当にありがとうございました。」

40代男性 K.Aさん

「自分の歯にこんなにたくさん歯石が付いているのに驚いた。歯ぐきから血が出るとは思っていたがあまり気にしていなかった。早く気付き、治療してもらえて助かりました。」

50代女性 M.Kさん

「歯周病の説明がすごくわかりやすかったです。本当に怖い病気だと思いました。しっかり治療していただき自分でも歯ぐきが引き締まったのが良くわかります。ありがとうございました。」

40代女性 K.Mさん

「今まで歯石は口の中にあると気持ち悪いから取るものだと思っていたけど、歯周病の治療のために取るんだということが良くわかった。リンゴをかじっても血が出なくなった。歯周病はすっかり治ったので、これからは予防して、もうならないように頑張ります。」

(C) 2010 I DENTAL CLINIC Rights Reserved